2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

作者です。これでこのお話もおしまいです。お付き合いいただきありがとうございました。 それでは、来年も良いお年を。

結果が表示された。 1000%SPARKINGの横に表示されていた文字は、7。 7位。7位で、終わってしまった。 俺とセンスパはしばらく何も喋らなかった。 その沈黙を破ったのはセンスパの方だった。 「・・・・・駄目、でしたね」 「・・・・・うん」 俺は何も喋る気になれな…

どうも、作者です。 残すところは最終話である70話だけになりました。そちらの方は、大晦日、12月31日にブログ掲載ということにしたいと思います(掲示板の方に貼り付けるのは、25日です)。 どうぞ最後までお付き合いください。

妹さんの表情はいつも見せてくれた活気にあふれたものとはほど遠いものだった。現実を飲み込めることはできるが、それをしたくない、というような青ざめた表情は、月明かりだけでも確認できる。 「あ、あの――」 俺はそう言いかけたが、その瞬間、妹さんはは…

「郵便でーす」 花鳥風月のライブから一週間後の日曜日。俺は一階の方から聞こえるその声とインターホンの音で目を覚ました。 時計を見ると午前8時。起きあがってもう一つあるベッドの方を見る。いつも早起きのセンスパが珍しくまだ眠っていた。 俺は手近に…

その翌日のことだ。センスパとの決別も解消しほっと一息つきたいところだったが今日は平日。つまり俺は学校でだ。 「いってらっしゃい」 今まで通り、そう、今まで通りにセンスパに送り出され、俺は自転車のペダルを強く蹴った。 「おはよう」 と声を掛けら…

センスパと遊園地に行ってから数日後のことである。 学校に行こうとする俺にセンスパが 「今日、私一人で出かけてもいいですか?」 と尋ねてきた。 「どうして?」 俺が聞き返すとセンスパは一瞬だけ言葉を躊躇してからうつむき加減に呟くように返答をする。…